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連鎖



後ろから迫る存在を、自分の中の何かは的確に察知していた。
どちらもはっきりしたものでは全くない。しかし、それでも確信に近いものがある。
今、自分は命を狙われていると。





不思議だ。
いつの間にこうなったのかさっぱり分からない。
確か俺は、自分の部屋で睡眠前のレンタルマギカを楽しんでいたはずだった。
ヘタレの主人公が眼帯を取って変身―――層、変身をし、無事幽霊退治をしたところで、俺の意識は綺麗にブラックアウトした。
瞬間。
数回意識は黒から白へ、白から黒へと数回反転し、俺は光の射さない暗闇にいた。
狭いところにいるのは十二分に分かった。
足元から立ち上る腐臭も、十分すぎるほどに理解できる。
何かに追われてるような気がして逃げているわけだが、




やっぱり、意味が分からない。
俺は妹のしぃから貰った寝間着を着ていたはずなのに、今はなぜか制服だ。
ああ、くそ。
気持ちが悪い。
腐臭に、鼻が曲がる。
汚泥に、脚がすべる。
進めない。
もう、逃げられない。



何で、逃げてるんだっけ。
妙な気分だ。
追いかけてくる奴、いい加減諦めろよ。
大体なんで追っかけるんだよ。


意味わかんねえ
もう知ったことか。
つかまってどうなろうが知ったことか。





座り込む。
汚泥が制服のズボンに染みて、茶色に変色させていく。
俺は座ったまま後ろに倒れ、背伸びをする。
正直俺の勘は状況レッドを全力で告げていたが、そんなもの関係ない。
肉体の疲労があればどうしようもない。
そうしてヘタレ込んでいると、『そいつ』はやってきた。
そいつは、闇としかいうことができなかった。
暗闇の中で、更に濃い闇。
それが、目の前で漂っていた。





その姿を見て、思い出す。
俺が相対した、おれ自身を。
この場所で、俺は俺を見つめていた。
その次も、記憶から掘り起こされた。
あの時、『俺』はこういわれたはずだ。



『お前が俺に続くのか。仕方ねえな。もうちょっと楽しめるかと思ったのに。
お前に俺を引き継ぐ。じゃ、後よろしく。
モナーにレンタルマギカ返しておいてくれ』



そうか。
思い出した。



そして俺は………


クリフォト(ロンギヌス)
2008年01月01日(火) 00時10分15秒 公開
■この作品の著作権はクリフォト(ロンギヌス)さんにあります。無断転載は禁止です。



■作者からのメッセージ
*作者からのメッセージは後日編集のため、感想の下に掲載させていただきました。作品との落差をお楽しみ下さい。



この作品に寄せられた感想はこちら。

お題発表から10分(構想)、執筆時間10分、計20分で執筆された作品としては密度が高い部類だと思います。
ショート作品には「短くまとめたもの」と「一つのストーリーの一部分を切り取ったもの」2つのタイプがあるかと思いますが、こちらの作品は明らかに後者かと。
後者の場合、「その部分のみでは語られていない世界観」を読み手が把握しやすくするためにどうしても密度の高いものが要求されると思います。
ラスト近辺で急に引きが入り、(具体的には描写せずに)世界観が浮き彫りにされる手法は自分は好きです。「語られない象徴の出現」とでも言ったらいいでしょうか。うまく言い表せませんが。
こういった形の「宜しくお願いします」の氏の発想力は素晴らしいと思います。

コテに気付いてしまっているので付けたしますが、氏の作品は少々荒んだものを扱う傾向が多いと思います。
それは氏のカラーなので得意分野として伸ばされてゆくと良いと考えています。
ただ、そういった作品の性質上、言葉がどんどん堅くなって行き、それを多用することによって作品が解り難くなってゆくといった盲点にお気を付け下さい。
「上手いのは解るんだけど何故か読みづらい」といった現象です。
氏の個性を高めてゆくとその壁にぶつかる時が来るかもしれません。
そういった時は「言葉の技法」のみにのめっていないか、作品の中に埋め込むメッセージ性や流れなどを意識してみて下さい。
お疲れ様でした。今後も活躍を期待しています。海老天 ■2008-01-01 15:36 ID : 48wAu49yeGM





■作者からのメッセージ

そして俺は…





ども。萌えを追及する男、ロンギヌスです。
妹はすばらしいね。うん。
かわいいよー。
1時になったとたんに部屋に入ってきて、
妹「あけおめー!」

ああもう!
うっひょーう!




そう、俺はシスコンでもあるのだ。変態




( ´ー`)y-~~.。oO(────緊迫感一杯のハードなイメージの本編がそのコメントでガラガラと……w)